立山で靴底剥がれた

経験談・小話

【改善コンサルタントのKANSINノート】~シナプス社員ブログ~
シナプス社員ブログ宝塚歌劇をこよなく愛すコンサルタントが、日々の仕事や暮らしの中で関心を持ったこと、感心したこと、歓心を得た事を綴ります。

おはようございます。
シナプスイノベーション プロダクトクリエイション部、中里です。

 

7月。
ケーブルカーを降りると、真っ白な霧の中。乗り換えるバスの影も見えません。
ここは、美女平。

 

富山県と長野県を結ぶ黒部立山アルペンルートの、標高977メートル地点です。
妻と一緒に、富山側から電車、ケーブルカーを乗り継いでやってきました。

 

そこからさらに高原バスで霧の中を進みます。
途中、落差日本一、350mを誇る称名滝を通ります。
晴れていればすばらしい景色がみえたでしょう。

 

午後2時頃。立山の中腹2000m、弥陀ヶ原に着きました。
ここに今日の宿泊地である国民宿舎立山荘があります。25年ぶりにやって来ました。

 

さっそく弥陀ヶ原の遊歩道を歩きます。
幻想的な霧の中で聞こえるのは、ホトトギスなどの鳥の声と風の音だけ。都会の喧騒はありません。
ココロとカラダを癒すのにもってこいです。

 

ところで、立山は標高が高いので、下界と比べて気温は低いです。
ということは、7月とはいえ防寒対策が必要なはず。
重ね着して臨みました。

 

ですが、暑い。思ったほど気温が下がっていません。
しかも少し雨が降っているので、脱ぐことも出来ず。サングラスも曇り、汗ダラダラ。
せっかくの雰囲気でしたが、1時間半ほど歩いて、宿舎に戻りました。シャツも靴も乾燥室へ。

 

翌日、バスで室堂まで。
室堂は、標高約2500m地点のバスターミナル。 
ここから標高3015mの立山山頂を目指す人や、他の日本アルプス連山を踏破するのでしょうか、大きなリュック(まるでチャイルドシート!)の登山者でいっぱいです。

 

少し雲はありますが、もう霧はなくなりました。
立山連山の素晴らしい景色が360度広がっています。

 

山頂には過去2回登っていますが、今ではさすがに無理。
遊歩道をひと回り歩いて景色を堪能し、ターミナルでお昼です。

 

気温は20℃くらいです。まだまだ雪が残っています。
でも、ここも思ったよりも暑いです。
セーターを着ていた妻が、たまらず高いTシャツを買いました。
こんなところでTシャツを買う人なんているのかと思っていたんですが、こういうことだったんですね。

 

 

夕方、宿舎に入りました。
食堂から外を眺めると、雲海に沈む夕日がすばらしいです。
このような景色になることは年に何度もないとのこと。

 

雲海がなければ富山の市街地の夜景がみえるのだそう。
しかし、雲海に覆われているからこそ自然そのままの姿が見えます。
この景色は山が形成されて以来、何万年も前から同じなのでしょう。
20数年前に初めてここに来たときにも、奇跡的に雲海に沈む夕日を見ることができました。
その時の感動から、スキーや登山で何度も立山を訪れるようになりました。

 

翌日、美女平までバスでおり、森の中を散策することにしました。
初めてのルートです。

 

美女平より上は高地ですので、大きな木は育ちません。ここが立山最高地の森です。
初心者用の森林浴コースで、バスの中で見た映像では、原始林の中を皆楽しそうに歩いていました。

 

ところが歩きはじめてみると、初心者コースのはずが、道がわかりにくく、いきなりアップダウンのきつい山道。
周りには誰もいません。

 

宿舎を出るときに職員の方が、1か月前にここで熊に襲われ怪我をした人がいるからと、鈴を貸してくれました。
その時は、熊と遭遇するなど全くの他人事でした。
しかし今は、すぐ目の前に出てきそうな状況です。もし出会ってしまったら……。

 

木の根が出ている細い道を走って逃げることも、ましてや木に登るのも不可能です。
あの楽しげな映像とはえらい違いで、もしかしたら道間違えたか……と、頭をよぎります。
早く出口まで辿りつかなくてはと、かなり必死で歩き、周りの景色をみる余裕もなくなってきました。

 

登って、降りて、登って、降りて、ようやく広い場所で一休み。
周りを見渡すと、木漏れ日が差し込む森の景色、鳥の鳴き声と風の音だけの静寂、きれいな空気。
大変な目に遭ったことも忘れて、本当に来て良かったと思いました。

 

宿舎に帰る途中、靴に違和感が。
見ると、靴底が少し剥がれかけています。
靴底が剥がれるなんて考えたこともありませんでした。
ここでは、修復のしようがありません。まあ、なんとかなるか……。

 

最後の夜も美しい夕日を見てすごしました。

 

ついに山を降りる時間です。
下界に立つと、とんでもないほどの熱気。36℃です。

 

そのとき、靴底がついに剥がれました。
駅でガムテープを買い、靴をぐるぐる巻きに。

家に帰るだけだから何とかなるか。しかしこれが初日だったらと思うと……。

 

 

今回の旅で、改めて感じました。
旅行という小さなことでも、リスク管理が大事であることを。

 

もう少し現地の気温を確認していれば、雪の残る山の上なのに暑いなんて思いをすることや、高いTシャツを買うことはなかったでしょう。
美女平のルートももう少しリサーチしていれば、もっと楽しめたでしょう。
靴だって、行く前にチェックしていれば……。

 

この原稿を書いている今、近畿地方を大型の台風が通過しています。すごい雨風です。
シナプスでは前日のうちに、ほとんどの社員が出社しないことに決めました。
家で仕事ができる人はテレワークです。
リスク管理は完璧です。なんの心配もいりません。

 

旅も同様、次に立山に行くときは、こうしよう、ああしようともっと考えようと思います。
(もう次に行く話)

 

今回の立山行き、もっと準備しておけば、と思うことはいろいろありました。
ですが全体としては、体調を崩したり怪我したりする事もなく、すばらしい景色ときれいな空気で、久しぶりにRefreshできました。
やはり日本の森はとても良いですね。

 

しっかり元気を蓄えて、またシナプスの皆との仕事がはじまりました。
まるで森のように美しい、未来の工場のために、いろいろな製品を開発しています。
まずはその第1号、日本の森をイメージして名付けた『J WALD』、よろしくお願いします。

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中里 真仁(なかざと まさひと)
この記事を書いた人

中里 真仁(なかざと まさひと)

宝塚歌劇をこよなく愛する生産管理&経営管理コンサルタント。
神戸生まれの神戸育ち。海を眺め、山へ登ることが好き。
関心あること、感心したこと、歓心を得た事を綴ります。

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