「やってみてから考える」製造現場の改善マインドを学ぶ

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シナプスイノベーション 営業本部のノズエです。

 私の前回の記事「「製造業に特化したシステムベンダー」であるために」で、当社が「製造業に特化したシステムベンダー」であるために取り組んでいることを少しご紹介しました。今回はその中で触れた、株式会社ペック協会(PEC協会)様の研修についてお話したいと思います。

「作業改善」は現実を知ることがスタート地点

 いま私は月に1度、島根県へ出張し、PEC協会様の「島根県内事業者向け作業改善研修講座」を受講しています。
 朝9時ごろから夕方の17時まで、研修先となっている製造業様の現場に1日お邪魔して行う、生産性向上のための作業改善研修講座です。

 具体的にどういうことをするかというと、まずは簡単に研修先の会社についてご紹介いただき、どういったものを製造しておられるのかなどを伺います。それから、工場に入り実際のモノづくりの現場を見学します。
 そして「作業改善」を行います。

 「作業改善」はまず、現実を知るところからスタートです。
 生産目標数や稼働時間等の情報に基づき、理想のペースで生産を行うにはどの作業にどれだけの時間をかけてよいのかを算出します。それに対して、現状ではどれだけの時間がかかっているのか、ストップウォッチを持って実際の作業時間を計測します。
 そうすることで理想と現実の差が明らかになるので、ここから、その差を埋めるための改善案を検討します。

 はじめのころは、この改善案を出すことにとても時間を要しました。そもそも、この研修講座はもともと製造業様向けのものであり、周りの人たちはみな製造業の方々でした。その中にひとりぽつんとシステム屋が入るのは最初はとても勇気がいることでした。
 私は石橋を叩いて渡るような性格で、頭の中でシミュレーションをしてから行動に起こすことが多いのですが、この研修講座では特に「製造業出身でもない私が口出ししてもいいものなのか……」と迷いが生じることもありました。

現場改善で大切な事は
「やってみてから考える」こと

 そんな私でしたが、PEC協会様が大切にしておられる「やってみてから考える」という考えを伺って、とりあえず思ったことを口にしてみる・手を動かしてみるようにしました。
 すると、自分の頭の中だけで考えるのではなく、考えたことについて周囲の意見を聞き、話し合って考えを発展させていくことができるようになりました。同じ研修のメンバーと一緒に、ああでもない・こうでもないと悩みながら改善案を出していくのはとても刺激的です。

 この研修を通して、改善のために1番大切なのは「やってみてから考える」ことなんだなと痛感しています。
 「やってみてから考える」とは、簡単なようで意外と難しいことではないでしょうか。
机上の空論ばかりで足踏みするのではなく、現場で実際にモノを動かして、結果を見てからまた次の改善を考える。

 そのマインドを大切に、自社の業務改善も進めていきたいですね。

<参考>
株式会社ペック協会:http://www.pec-g.co.jp/

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