まふゆさん、内部統制キャンプに行く

まふゆのシナプス観察日記, 弊社の取り組み

 

 

時計は18時少し前を指している。きょうの仕事もそろそろおわりだ。

 

会議室からいつもの席にもどってきて、パソコンとノート、水筒を置く。

おもわず、ふーっと深いため息が出た。

 

マーケティング室の伊織さんが、ななめ前の席からねぎらってくれる。

 

「おつかれさまです。キャンプどうでした?」

 

「ありがとうございます……決めるべきことは決まりました……」

 

シナプスの「キャンプ」は、山や海でお泊まりすることじゃない。

1つのテーマについて、1日か2日、ぶっとおしで会議することだ。

 

きょうは1日ずっと、キャンプに参加していた。

テーマは「内部統制」だ。

 

 

ほんの4、5ヶ月前、上長からかるい調子で声がかかった。

 

「まふゆさん、内部統制のプロジェクトに入らない?」

 

「はい!」

 

元気よく返事をしてから、おもった。

 

(内部統制って、なに……?)

 

会社の内部を統制することだろう、たぶん……。

ていどの理解でメンバーになるのはこわかったので、昼やすみ中、Googleで検索してみた。

 

Wikipedia、会計士事務所、監査法人、省庁などなど、いろんなページがヒットした。

表現はそれぞれで、かたい定義なんかもあったけど、けっきょく、会社がただしく活動するために必要なルールやしくみを作って、それをみんなで守ること、みたいだ。

 

 

というわけで、わたしは内部統制プロジェクトのメンバーに入った。

 

プロジェクトはいまのシナプスのルールを見ながら、ここってどうなってるの? と確認をすることにはじまり、ここはこうした方がいいよね、こうしたいよね、を探すところまですすんだ。

 

ここってどうなってるの? やこうした方がいいよね、を解決するには、役員や部長クラスのかたがたと話しあう必要がある。

でも、役員や部長クラスのかた、というのはとうぜん、スケジュールがぱんぱんなメンバーだ。

まとまった時間をとるのはなかなかむずかしい。

 

こんなときシナプスでは、みんな1日だけ予定をあわせてキャンプしよう、ということになる。

 

 

内部統制キャンプは、これってどう? がずらっとならんだ一覧表をなぞるかたちで進められた。

朝9時半からおひるをはさんで、リストをひとつずつつぶしていく。

わたしは、話が盛りあがりすぎてテーマからずれていかないようにうかがいつつ、黙々と議事録を書きつづけた。

 

シナプスでは、議事録には議題とそれについて決まったことだけを書くのが基本になっている。

だから1日じゅうの会議でも量はさほどおおくはならないし、会議中にほとんど完成してしまうんだけど……。

 

 

それでも、かなりエネルギーを使ったみたい。

席にもどってきたとたん、力が抜けてため息をついてしまった。

 

これってどう? リストはかなりきれいになったから、それでいいんだけど……。

 

「それはそれは、ほんとうにおつかれさまです……。

すっかり気が抜けておられるところ恐縮なんですけど、おしごとの依頼をさせていただいていいですか?

作業は来週中でかまいませんので」

 

マーケティング室からわたしに依頼といえば、ほぼまちがいなく資料の文章チェックだ。

伊織さんから、パワーポイントを印刷した資料をわたされる。

 

「Hybrid ERPの紹介資料なんです。おかしいところがないか、見ていただきたいとおもいまして」

 

「はい、了解です~……」

 

Hybrid ERPというのはシナプスオリジナルの、システムづくりの方法のこと。

お客さまにシステムを提案するときに、キーワードとしてよく登場する。

 

「あ……でも、いままでに作った資料を再編集してるのがメインっぽいですね……」

 

「そうですね、いろんなところから文章や絵を持ってきて、いいかんじにつなぎなおしたつもりです」

 

「それならまあ、あんまり細かくチェックしなくてへいきかな……」

 

ぼんやりした頭でぺらぺらっとめくっていると、資料の中に「内部統制」の文字があるのが目についた。

内部統制にITを活用したいお客さまも、シナプスイノベーションはお手伝いしますよ~、みたいなことがさらっと書いてある。

 

「あれ、こんなの前からありましたっけ」

 

「あ、これは最近あたらしく出てきたキーワードです。

シナプスはさいきん内部統制にとりくんだので、その経験を活かしたサービスもできますよーっていう」

 

「なるほど……シナプスらしいアイディアですね……」

 

シナプスイノベーションは、システムの開発・導入をメインにしている会社だ。

でも、シナプスの仕事の本質は、ただシステムを入れることじゃなくて、世の中にある便利なものをつかって、お客さまのビジネスをよりよく変えていくこと。

システムはそのための手段のひとつだ(と、Webサイトや会社紹介なんかにも書いてある)。

 

いま、資料に「内部統制」の文字が増えたのも、いろんな会社ががんばっているテーマを、自分たちの経験を活かしてお手伝いしようっていう発想だとおもう。

 

 

ああ、せっかくちらっと読んだんだから、少しくらいチェックしてから帰ろうかな……。

 

「……あー、やっぱりきょうはだめだ……」

 

1、2行目を通してみてすぐ、こぼしてしまった。

キャンプにすっかりもっていかれたみたいで、ちっとも頭がまわらない。

 

「まふゆさん、それほんとに来週で大丈夫ですから」

 

「ほんとですか……ではお言葉に甘えて……」

 

伊織さんのやさしいことばに押されて、資料をファイルにしまった。

 

・・・

 

社歴が長くなるにつれて、「あっちできいた話、こっちにも関係が!」とおもうことが増えています。

ものごとのつながりが見えると、お仕事はたのしいです。

(この記事は、当社の取り組みを元にしたフィクションです。
登場人物・エピソードはすべて、“まふゆさんの中の人”の創作です)

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この記事を書いた人

まふゆさん

“まふゆさん”の中の人。
大阪オフィスの管理部門でこつこつ働きつつ、
ときどき社内ライター兼校閲ガールを務める。
本とお酒とNHK Eテレ「きょうの料理」が好き。

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