【経営 事上磨錬】~シナプス社員ブログ~
中小企業の経営ノウハウ、シナプスで実践中の取り組みについて、代表取締役社長 藤本が解説します。

 

シナプスイノベーション代表取締役の藤本です。

 

シナプスさんは、良い学生さんとどのように出会うのですか?
内定辞退はないのですか? という質問を社外の方からよくいただきます。

 

中小企業にとって、新卒採用は悩みの種です。
また大企業も含めて、内定辞退、早期離職が近年問題になっています。

 

当社では優秀な方に長く働いていただくため、学生さんにとっても企業にとっても合理的な採用を心がけています。
簡単にではありますが、今回はそのノウハウを記載します。

入社前後のギャップをできる限り小さくする

私たちは、早期離職は入社前と入社後のギャップが生み出すものと考えています。
ですから、このギャップをできるだけ小さくすれば避けることができるはずです。

 

仕事の内容そのものについても意識合わせをしておくのが理想ではありますが、このためにはインターンなどの実務研修を行うしかなく、お金も時間もかかります。
そこで私たちは、それ以外のギャップをなくすのに集中することにしました。

 

私は選考前の会社説明会に毎回参加し、学生さんに対して、企業を選ぶ際には

①企業の目的(方向性)と自身の目的に大きな相違がないか?

②企業の考え方と自身の考え方に大きな相違がないか?

③主体的な企業であるか?

を必ず確認するようにと話しております。

 

まず目的(方向性)について、例えば世界に自社製品を広めるという目標を掲げている企業に、海外の仕事は嫌だとか、英会話は嫌いだなどと思っている方が入社されると、苦労することになりますよねとお話します。

 

どこの企業でも何らかのMissionやVisionを定めておられると思います。
採用に関わる方はこれを踏まえ、このような方は当社には不向きです、このような方を求めていますというお話をできるだけ早い段階でしていただくのが、お互いにとって有意義です。
この確認を後の面談やまして入社後まで放っておくと、内定辞退、早期離職の原因になります。
すると企業も学生さんも、それまでかけた大きなコストを全て無駄にしてしまいます。

 

どんなことでも、大切な部分の確認をせずに進めてしまうと、互いの貴重な時間やお金、エネルギーを失うことに繋がるものです。
採用活動も同じことで、最初の説明会ではっきりと自社の態度を表明してしまうほうが効率が良いのです。

 

学生さんにこのことをお話すると概ね好評です。
会社説明会の後に続けて選考を行っているのですが、この会社は合わないと感じたら受験せず帰っていただいてもよいとお伝えしており、実際にお帰りになる学生さんも多いです。
母集団が減るので一見不安に感じるかもしれませんが、マッチングする可能性の低い方が減るだけなので、むしろ良い方に出会いやすくなります。
学生さんも、自分に合った企業との出会いに時間を割くことができます。

企業の考え方と自身の考え方に大きな相違がないか

②の考え方も①の目的と同様、ギャップがあるとうまくいかない点です。
これについては京セラ創業者の稲盛和夫氏の唱える、成果(結果)=考え方×やる気(熱意)×能力の話をしています。

 

やる気と能力の掛け算で成果の大きさが変わるというのは、感覚的に理解しやすいかと思います。
しかしここにもう1つ、考え方という要素が加わります。

 

成果は乗算で導き出されるので、マイナスの要素が1つ含まれていると、成果もマイナスになります。
強い気持ちと高い能力を間違った考えに基づいて使ってしまうと、多くのものを失うのです。

 

組織と自分の考え方が違うと、いくら努力しても認められません。
課題提起しても、上司や先輩から疎ましく思われてしまいます。
だからこそ考え方が合っているか、入社前によく確認してほしいのです。

 

これを理解していただいたうえで、実際に考え方のすり合わせを行います。
日本の採用ルールでは個人の思想信条に踏み込む恐れのある質問はご法度ですので、学生さんの考え方をつぶさに伺うことはなかなか難しいです。
そこで私たちの考え方のほうをご説明して、学生さんに判断していただくことにしています。

 

例えば当社では、労働時間の長さではなく仕事の成果で人を評価していると話します。
どうしても時間で認めてほしいという方は、この会社は合わないと判断できます。
(ちなみに、その結果当社は業界では比較的労働時間がコントロールできている会社になりました)

主体的な企業であるか

ここまでで、内定辞退や早期離職に繋がるギャップを大分埋めることができました。
そして最後に、企業が主体的であるかどうかを学生さんに測っていただきます。

ここでいう主体的とは、自身の行動を自ら決定するということです。
主体的でない企業は、これはお客様の指示だから、世の中がそういう風だから仕方ないと言って、行動をころころと変えてしまいます。
どんなに素晴らしい経営理念や社是を掲げていても、貫くことができないのです。
話を聞いて目的と考え方が合っていると思ったのに、それが簡単に変わってしまうかもしれない。それでは意味がありません。

 

方向性と考え方が自分と合っていて、かつ主体的な企業であること。
これが担保されているならば大丈夫だよと、学生さんには説明しております。

 

中小企業は年に100人も200人も人を採用するわけではありません。
ですから例え母集団が減ってしまうとしても、勇気をもって自社のことを話した方が、良い方と出会い、長く活躍していただけるようになります。

 

もちろん、まずは主体的な企業であることが大前提ではありますが。

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藤本 繁夫
この記事を書いた人

藤本 繁夫

株式会社シナプスイノベーションの社長をしています。
時空を超え、国境を超え、業界の常識を超え、びっくりポン!なアイデアを発信します。

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