上下関係のない組織を作るには、情報格差をなくすこと

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シナプスイノベーション代表取締役の藤本です。

シナプスイノベーションでは、自社の経営に関わるほとんどの情報が、全ての社員に平等に公開されています。
人事情報などごく機密なものを除いて、新入社員から役員までほぼ同じレベルで共有していると言っても過言ではありません。

なぜ、情報を共有するのか。
それは、お客様に最良の価値を提供するためです。

組織内の上下関係があると、お客様への価値提供の妨げになる

組織の中に上下関係があると、お客様に価値を提供する妨げになると私は考えています。

上下関係のある組織では、社員はお客様を喜ばせるという本来の目的を見失い、上司を喜ばせるために仕事をしてしまいがちです。
そしてしばしば上司の方も、自分を喜ばせる社員ばかりを評価してしまいます。

逆に上下関係のない組織では、社員は「上司を喜ばせる必要」がないので、結果的に「お客様にとって最良の結果を出すこと」のみに集中することができます。
社員はお客様を喜ばせるためにどんどん提案をし、問題が発生した際には、上司の顔色をうかがって隠蔽するのではなく、お客様に被害が及ばないよう速やかに報告をします。

上下関係のない組織を作るには、情報格差をなくすこと

上下関係のない組織を作るのに必要なのが、情報格差をなくすことです。

情報を持つ人間は、持たない人間を支配することができます。
立場によって情報を限定していると、やがて情報強者が弱者のふるまいをコントロールするようになり、結果的に上下の関係が生まれてしまうのです。

人は人を支配したいという欲望に知らず知らず駆られるものですが、同じ職場の仲間に対してこの欲望に駆られている人が多い組織は、内向き志向で、お客様にとってよいパフォーマンスを発揮することができません。

相手を支配したいと思うあまりに必要な情報を制限し、結局本来の目的から離れてしまう場面は、組織と組織の間でも見受けられます。

例えば商談や打ち合わせの場で、情報を一部しか提供してくれないお客様がいらっしゃいます。
こうしたお客様は、ベンダーを意のままにしたいという欲望にとらわれていて、早く、安く、よいシステムを入れるという本来の目的を見失っていることが多いです。
早く、安く、よいシステムを導入することを意識されているお客様は、最小限の時間で最大限の結果を出すため、情報の出し惜しみなど絶対にされないものです。

私たちは、役員から新入社員に至るまで、皆等しくシナプスイノベーションの一員です。
ひとつのチームとして一丸となって、お客様に最良のサービスを提供するために、情報格差を廃してフラットな人間関係を構築しています。
役職の違いは役割の違いであり、上下関係ではありません。

もちろんそのような関係を維持するためには、情報格差を無くすだけでは不十分です。
社員同士「さん付け」で呼び合うルールや、フリーアドレス、年功序列評価制度の廃止、多様性を活かした人材活用(高齢者と若手、男性と女性、障害のある方、外国籍の方)など様々な工夫を凝らしています。

全体像と目的を理解してもらうことが重要

情報の共有は、なにも組織から個人に対してのみ行われることではありません。
日々の仕事をしていく中で、1人ひとりが行うべきことです。

私は人に仕事を任せるとき、まずその目的と全体像を理解してもらうようにしています。
そのために情報を伝える、たとえばこれまでの背景を時系列に沿って解説するなどし、その後で、具体的な指図を行います。森を見せてから木を見せているわけです。

必要な情報を得て全体像と目的を理解していると、次に起こることを予測しやすく、気配りの行き届いた仕事をすることができます。
逆に情報をきちんと共有されていないと、本来の目的が理解できないので、ただ目の前のことを処理するという姿勢になります。仕事というより作業になってしまうのです。
このような状況では、人のパフォーマンスは低下します。

現在企業の直面している人材不足は、今後ますます顕著になると見込まれています。
1人ひとりが最大限の力でお客様と向き合えるよう、情報は常に分かち合っていかねばなりません。

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私たちは、製造業のためのソフトウェア開発会社、シナプスイノベーションです。
基幹システムの導入から、生産・物流等の見える化・自動化までワンストップで提案します。
経営層から現場層まで情報を一気通貫につなげられることが強みです。

シナプスイノベーションを知る
代表取締役社長 藤本繁夫 
この記事を書いた人

藤本 繁夫

株式会社シナプスイノベーションの社長をしています。
時空を超え、国境を超え、業界の常識を超え、びっくりポン!なアイデアを発信します。

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