過去を学び、未来を生きる

経営 事上磨練, 経営・マネジメント

 

 

新年あけましておめでとうございます。シナプスイノベーション代表取締役の藤本です。
旧年中は大変お世話になりました。
今年もシナプスイノベーションをよろしくお願いいたします。

「骨太の方針」

私は2010年ごろから、毎年1月1日0時0分0秒に、社員へ向けて新年の挨拶のメッセージを送っています。
これの目玉は、新年の「骨太の方針」と前年の「骨太の方針」の達成結果の発表です。

 

「骨太の方針」とは、当社の1年間の目標です。ここ数年は毎年20個設定しています。
結果を明確に計測できなければ目標として意味をなしませんので、全て具体的な数値目標です。
厳密には年と年度で管理タームは異なりますが、この「骨太の方針」が翌年度の年度計画のベースになります。

 

差しさわりのない範囲でご紹介いたしますと、まず毎年恒例の目標として、社員の離職数・増加数、年収の増加額などを挙げています。
もちろん、その年の状況に合わせた目標も設定します。
グローバルメーカーを目指している近年は、取得特許の数や自社製品の累計受注数などが入っています。
そして1年後のメッセージで、前年に掲げた数値を達成できたかどうか、これも具体的な達成数値と未達の場合はその理由を社員に報告します。
前年自分たちは何を目標にどんな結果を出したかを自覚し、今年自分たちは何を目指すのかを知ってもらうのです。

 

当社では、ごく一部のセンシティブなものを除き、ほとんどの情報を可能な限り早く全社員に公開しています。
なぜ情報を公開するのかは過去のブログでお話しましたのでそちらに譲ります。

上下関係のない組織を作るには、情報格差をなくすこと
https://www.synapse-i.jp/public-relations/201803249946

 

情報公開の一環として、毎月各部署から全社へレポートを発行しています。
そしてこれに、営業、開発、管理、経営層それぞれの視点から年度計画の達成状況を記載していますので、制度上は年に1度の新年のメッセージだけが特別というわけではありません。

 

ただ私個人としては、毎年特別な思いをもって社員へメッセージを送っています。
家族とともにスキー場にいた年も子どもたちの受験のため自宅で過ごした年も同じように発信したことは、振り返ればいい思い出です。

継続は力なり、前人の知恵を知り実践する

継続は力なりといいます。
10年近くメッセージを送り続けてきたことで、以前のメッセージを読み返し、当社の目標と実績を時系列で振り返ることができるようになりました。
メッセージから読み取った反省すべき部分は反省し、優れた面には自信を持つようにしています。

 

年始のメッセージを始めたきっかけは、「ユニクロ」の柳井代表が著書の中で、年のはじめに従業員の皆様に向けて方針発表を行っていると書いておられたのを拝読したことです。

 

私は、当社の創業社長が逝去した際に経営を引き継ぎました。
ですから経営者になったとき、近くに師と呼べる人は存在していませんでした。
代わりによりどころとなったのが、書籍です。
数々の経営者の著作をむさぼり読み、さらには小説から歴史書、科学や哲学、心理学の専門書まで、よいものは何でも参考にさせていただきました。

 

当初は、藤本さんは本の真似ばかりしていると揶揄されることもありましたが、前人の知恵を学ぶことができるのが人間の特権なのだと割り切り、突き進みました。
いまでは近江商人の伝統から「三方よし」を学んで社是とし、京セラ創業者稲森和夫氏の言葉に感銘を受けて「従業員の物心両面の幸福を追求する」という経営理念を掲げています。
書籍に学び自身にしっくりときたものは、すべてキャッチアップしていると自負しています。
これも継続は力なり、前人の知恵を知り実践すれば、必ず血肉になるのです。

 

最後に

シナプスイノベーションの代表として新たな年を迎えることができたのも、偉大なる前人の皆様が、その知恵を書籍というかたちで継承してくださったおかげです。
私も後の人たちに何かを継承できるような経営者を目指して今年1年を頑張りたいと思います。
皆さんにとってもよい年でありますように。本年もよろしくお願いします。

生産管理、原価管理でお悩みですか?
貴社の課題、私たちに相談してください。

私たちは、製造業のためのソフトウェア開発会社、シナプスイノベーションです。
基幹システムの導入から、生産・物流等の見える化・自動化までワンストップで提案します。
経営層から現場層まで情報を一気通貫につなげられることが強みです。

シナプスイノベーションを知る
代表取締役社長 藤本繁夫 
この記事を書いた人

藤本 繁夫

株式会社シナプスイノベーションの社長をしています。
時空を超え、国境を超え、業界の常識を超え、びっくりポン!なアイデアを発信します。

関連記事一覧