配置の妙 団体戦の中小企業経営

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シナプスイノベーション代表取締役の藤本です。
今回は、中小企業の経営論についてお話ししたいと思います。

様々なスポーツに勝利や上達のセオリーが存在するように、「経営」にも実はセオリーが存在します。

しかし「経営のセオリー」と一口にまとめてしまうのは、少々乱暴です。
まず「企業規模」によって、セオリーが全く異なることは明らかです。

たとえば、マラソンと100メートル走のセオリーは同じではありません。
同様に、中小企業のセオリーと大企業のセオリーも同じではないのです。

これから中小企業と大企業のセオリーの違いを、「人材採用」という切り口で解説しましょう。

最近、特に中小企業の経営者の間では、採用難が声高に叫ばれています。

「いくら採用活動をしても、優秀な学生が思うように集まらない!」
というのが経営者の常套句です。
ですがその原因は、実は「大企業の選考基準を模倣していること」にあるのです。

大企業の選考基準では、基礎的な学力はもちろん、コミュニケーション能力、ストレス耐性、英会話力など、すべてに優れた人を採用しようとします。

一方中小企業も当然、優秀な学生さんを招き入れたい。
しかし、中小企業が大企業の選考基準で採用活動をすると、どうも成果は芳しくありません。

なぜなら、学生さんの立場からいうと、仮に大企業と中小企業の選考基準が同じなら、得体の知れない(弊社のような)中小企業よりもCMなどでメジャーな大企業に当然足を運ぶからです。
同じ土俵に立って勝負すれば力のある側が勝利するという、あたりまえの図式なのです。
しかし、総合力で劣るにもかかわらず、中小企業が大企業に勝利する方法があります。

それは、あたりまえに聞こえるかもしれませんが、「中小企業特有の武器をフル活用すること」です。

たとえば、中小企業は、直接社長が学生さんと向き合い、夢を語ることができます。
しかし大企業では社長が学生さんと膝を突き合わせて話をすることなどありえません。

また、全国展開する大企業では、採用後の転勤は当たり前ですが、中小企業は、地元志向の学生さんに「転勤、ありません!」とキャッチコピーを出すことができます。

他にも中小企業の強みは例をあげれば枚挙にいとまがありません。

そして苦労してブースや会社説明会に集めた学生さんの選考試験も、中小企業なりの視点を大切にします。

弊社の場合、大企業と同じような完璧主義の試験は行いません。
なぜなら、弊社は従業員の互いの長所で仲間の短所を補い合い個々のポテンシャルを引き出す組織運営をしているからです。
極論をいえば、オールマイティに優れた人材は必要ないのです。
だから何かが欠けていても一芸に秀でている学生さんが合格となります。

たとえば、愛想よく話し上手だけれども細かいことが苦手な人は、大企業の選考では筆記試験で不採用となります。

あるいは、人並み外れた集中力はあるけれども会話が苦手な人も、大企業の選考では面接で不採用となります。

中小企業の採用では、このような人たちにフォーカスを当てます。
なぜなら、個人戦ではなく団体戦での組織運営を前提にするなら、彼らは実は「優」判定だからです。

これは採用活動のノウハウというより、むしろ中小企業の戦略の肝です。
要は能力の平均値では分が悪い戦いを、ずば抜けた何かを持つ人たちのチーム戦という土俵に持ち込むのです。
従業員1人1人に経営者の目が届く中小企業だからこその戦略。
それを採用活動から一本筋を通して実行すれば大企業に負けない強い組織を構成できるのです。

中国古代の軍隊に、「伍」という単位があります。
5人1組を最小のチームとして様々な人を配置し、その「伍」の組合せで、巨大な組織を編成したのです。

個性ある1人1人を巧みに配置し、強い組織を作る。
中小企業の経営に通じるところがあります。

配置の妙。
これこそが、中小企業の経営者の醍醐味なのではないでしょうか。

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藤本 繁夫
この記事を書いた人

藤本 繁夫

株式会社シナプスイノベーションの社長をしています。
時空を超え、国境を超え、業界の常識を超え、びっくりポン!なアイデアを発信します。

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