なんだか上手くいかないIoTの取組み(1)

IT・IoT, 製造業

シナプスイノベーション IoT事業部の マルオです。

「IoT:Internet of things = モノのインターネット」、分かるような、分からないようなこの言葉、今や一般的に使われていて、技術者でなくても知っている言葉になりました。

ネットを検索してみると古くは1999年には存在したという記事もありますが、実際に耳にするようになったのは2010年以降で、2015年までにかけて専門家の間で広がり、2015年以降はメディアでも取り上げられてきたように記憶しています。

生活の中に「IoT」は入り込んでいる

身の回りでは、Uberに代表される配車・デリバリ系、Apple Watchに代表されるヘルスケア系、家電製品が外出先からリモートで操作できるスマート家電系など、様々なサービスが「IoT」によって実現され、その便利さを実感している方がたくさんおられると思います。

「IoT」が暮らしを変えると実感することは、もう特別な経験ではなくなりつつあります。

国内の「IoT」市場はにおけるユーザーの支出額は、2019年に7兆円だったものが、2024年には12兆円超となると予測しているネットの記事を見かけました。

私たちの生活の中には「IoT」がどんどん入り込んできているので、まだ増えるというのは分かるような気がします。

2015年の「IoT」は光り輝く未来を想像させる言葉だった

ここまでは、普通に暮らしていて感じる、いわゆる一般的な「IoT」のことです。
ところで、私たちシナプスイノベーションのお客様は製造業様です。

製造業様の「IoT」はというと、「なかなか進まないね」というのが、製造業の「IoT」に取組む方々の正直なところではないでしょうか。

「IoT」というキーワードは、光り輝く未来を想像させる言葉として、2015年頃からセミナーやウェブ上で非常によく使われるようになりました。

今後は、ありとあらゆる所に様々なセンサが配置され、世界中のセンサ数は今の何倍もの膨大な数になるということを、どのセミナーやウェブの記事でも言っていたと思います(今でも言っていると思います)。

これにより、当時の電子部品業界、半導体業界やソフトウェア業界は、にわかに色めき立っていたと思います。

私も、この状況に便乗し、お客様とお話をする時、特に提案する際には「IoT」という言葉を発展性や革新性のある取組みキーワードとして頻繁に利用していました。

2020年の「IoT」はしっかり考えて取り組むものになってきた

2020年、新型コロナウイルス感染症の影響で、自宅からテレワークをする方が増加しましたが、そんな中でも、製造現場の方々は、製品を作るために出社を余儀なくされていることが少なくありません。

この現状を変えるために、工場を、製造を、遠隔で監視できる状況が必要となってきて、「IoT」という言葉は、以前よりも重要度が増しているはずです。

ところが、お客様や関係者とお話をしていても、「IoT」という単語にかつての高揚感や輝きを感じておられるようではなく、むしろ、少し落ち着いた感じでその言葉を受け取られているように感じます。

私は、お客様が「IoT」を落ち着いて受け止めるようになったのは、流行り言葉のように使い捨てたからでも、自宅でテレワークをしてホッコリしているからでもないと感じています。

そうではなくて、ここ数年、真剣に取り組んでみたものの、「IoT」への取組みについて、様々な課題が見え、「IoT」への取組みの難しさに直面していて、「しっかり考えよう」とか、「少し考え直そう」という気持ちが高まってきた、その表れのように思います。

私が想像するには、製造業の方々は、経営陣から「うちも「IoT」に取組むぞ」と言われて、色々な商社やメーカの営業の方々から、「IoT」に関する提案を受けたけれど、企画段階で「それって何に役立つの?」と言われたり、現場に「IoT」設備を取り入れるところまで進めてみたけれど、「これって見える化じゃない?」と言われたりと、上手くいかずに悩んでいるケースが多いのではないでしょうか。

悩んでいる状況ならまだいい方で、中にはすでに頓挫してしまった例も少なくないと思います。

製造業にとって「IoT」の取り組みは
生産性が向上したときに初めて成功と言える

一方で、「上手くいった」とか、「スマートファクトリの第一歩が踏み出せた」とか、朗報を耳にすることも、ネットの記事を目にすることもあります。

「IoT」の基本は一般的に、収集/接続/蓄積/分析の4つで構成されると表現されることが多く、コンピュータシステムの技術では、収集:センシング、接続:通信、蓄積:データベース、分析:グラフ表示、このように単純に捉えることができます。

しかし、収集、接続、蓄積、分析で構成されたコンピュータシステムを作れば、「IoT」の取組みは成功かといえばそうではなく、収集・蓄積された情報を分析し、その結果を会社の活動に役立てられないと、「IoT」の取組みは成功とは言われません。

製造業様とって、成功とは、生産性が向上したとか、品質が向上したとか、製造業の本質の部分に影響を及ぼす数字が良くなることだからです。

 

「IoT」に関する取組みの多くは、会社を変えたい、製造を変えたい、そういった変革や改革の熱い思いからきていることが多く、推進を任される方は、デタラメな方が任命されているとは思えません。

ヒューマンスキルもテクニカルスキルも高く、仕事に対して情熱を持っている方、つまり優秀な方々だと思います。

しかし、そんな方が「IoT」という言葉に苛まれています、優秀な方々を悩ませる「IoT」とはいったい何者なのでしょう。

次回の私のブログでは、どうしてそんなに上手く進まないのかを考察していきたいと思います。

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この記事を書いた人

IoT事業部 マルオ

シナプスイノベーションIoT事業部のマルオです。
「IoT」ってよく聞くけど、どう活用していったらいいのか?
IT、IoTにまつわるクエスチョンについて、僕なりの考察を発信していきます。

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