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クラウドってどんなもの?コンピュータシステムの歴史

更新日:2024年2月26日
クラウドってどんなもの?コンピュータシステムの歴史

皆さまの工場では"クラウドサービス"を使っていますか?

クラウドサービスとは、インターネットを介して、さまざまなソフトウェアやITインフラなどのサービスを、必要なときに必要なだけ利用する仕組みです。従来企業がよく使ってきた、自社にサーバを設置して構築するオンプレミス型のシステムとは異なり、裏で何台のサーバが稼働しているのか、メンテナンスはどうするかを気にすることなく、利用者は必要なサービスを使うことができます。

企業でコンピュータシステムを導入するとき、利用者の多くは"より安く、より簡単に、より短期間で"導入したいと希望します。しかし、オンプレミス型のシステムでは、導入にかかる費用や期間、人材の問題はそう簡単にクリアできませんでした。

ところがクラウドサービスであれば、これらの条件をあっさりとクリアします。いまやクラウドサービスへの乗り換えはどんどん加速し、その市場は急速に広がっているのです。

一方、製造業を営む企業の中には「クラウドサービスは怖い」と導入をためらう方が多いことも事実です。クラウドサービスとはどのようなシステムなのか、本当に"怖い"システムなのか。全3回にわたるコラムで、様々な角度からクラウドサービスについて考えてみようと思います。

ホストコンピュータと端末の時代

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まずは、クラウドサービスが普及するまでの歴史を振り返ってみましょう。

1970〜80年代は、ホストコンピュータと入出力装置による業務の電子化、オンライン化が進められた時代です。

オンラインとは「ライン=線、オン=乗っている」という意味で、ホストコンピュータと末端の入出力装置が線(ケーブル)で繋がっている状況を指す言葉でした。あえて"入出力装置"と記載しましたが、当時はホストコンピュータにオンラインで接続する機器といえば、磁気テープ、紙カード、紙テープ、モデム、キャラクタディスプレイ、プリンタなどでした。これらの機器の販売は、基本的にホストコンピュータを開発・販売している企業が行い、コンピュータシステムは「一式」で提供されるものでした。

Windowsの登場

時代が進み、1990年代にはマイクロソフトがWindowsを発表します。

それまで、コンピュータに指示をするためには、文字でコマンド入力を行う"コマンドユーザインターフェース(CUI)"という方法を使うしかありませんでした。ところがWindowsの登場により、ユーザの使いやすさを重視した"グラフィカルユーザインターフェース(GUI)"がリリースされました。画面上の絵や図を選択する直感的な操作でコンピュータを動かすことが可能で、いまもなお主流のインターフェースです。

この時期のコンピュータに起きたもう1つの大きな出来事は、プラグアンドプレイの概念を持ったことです。プラグアンドプレイとは、コンピュータに機器をケーブルで繋ぐだけで、その機器を動かすための設定が自動的になされて、すぐに利用できる仕組みです。かつてホストコンピュータと周辺機器を繋ぐためには、相応の技術が求められました。そのため、コンピュータシステムは販売元から一式で提供されていたのです。プラグアンドプレイはこの点を覆すことのできる画期的かつ驚異的な概念でした。

新しい製品の登場に世の中は沸いたものの、それまでホストコンピュータと専用機器で築き上げられていた業務用システムが、すぐマイクロソフトの製品を搭載したものに置き換わったかというと、そうでもなかったと記憶しています。実際には、接続に使うケーブルやコンピュータとのやり取りの規格が機器ごとに異なっていたり、デバイスドライバという専用のソフトウェアを使った専門的な操作が必要だったりしたために、Windowsがすぐさま猛威を振るうことはありませんでした。

クライアント/サーバシステムの席巻

しかし2000年代以降には、Windowsが持つ機能・概念に世の中の機器が追い付きます。
コンピュータシステムが保持しなければならない情報量は飛躍的に増加し、ハードディスクの大容量化が進み、さらには、もっと離れたところからコンピュータを利用したいという人間のわがままな欲求が、ネットワーク技術を進化させました。

システムの中心となるコンピュータを"サーバ"、利用者が直接操作するコンピュータを"クライアント"と呼ぶようになったのもこの時代です。さらにサーバ、ネットワーク、クライアントを駆使して、業務用のコンピュータシステムを構築することを"システムインテグレーション"と呼ぶようになりました。

サーバ、ネットワーク、クライアントによって構築されたコンピュータシステムの価格は、ホストコンピュータと入出力装置が一式だったころのものに比べ、半分ほどになりました。導入する企業はあっという間に増加し、世の中はWindowsをベースとしたクライアント/サーバ形式のシステム一色に染まります。

ホストコンピュータ型のシステムにかかる費用の高さや、運用の手間から解放されるメリットがとても大きかった一方、後にさらなる技術革新によって発生する情報漏洩のリスクやコンピュータウィルスについては、想定することさえも難しかった時代でした。

"より安く、より簡単に、より短期間で"導入できるクラウドサービス

そして2010年代以降、年号は平成から令和に代わり、高度経済成長期のように右肩上がりの景気が期待できない世の中で、コンピュータシステムは大きく様変わりしました。

"より安く、より簡単に、より短期間で"導入できるクラウドサービスの登場です。

クラウドサービスを使用していくうえで、気を付けるべきポイントは一体なにか。次回のコラムでは、気になるセキュリティ面についてお話します。

【次回】クラウドってどんなもの?セキュリティって大丈夫?

UMさん
著者:UMさん

UM SaaS Cloudの開発に携わるエンジニア。
現場の課題を解決するソリューションの開発に情熱を注いでいます。
ブログでは、UM SaaS Cloudの機能や活用方法の解説のほか、製造業におけるDXやIT活用の最新トレンドなど、製造業に役立つ情報を発信しています。

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