人生のモットーは「蛍雪の功」

弊社名古屋オフィス所長、H.O.のSTORY

「私にとって仕事とは自身の成長の機会を与えてくれるもの。挑戦することが成長の一番の道」

そんな風に語る弊社名古屋オフィス所長、H.O.のSTORY

高校生で初めて挫折を味わった

私は元々おとなしく、両親に厳しく育てられたからか、閉鎖的で真面目な子供でした。でも、運動は好きで、小学校から高校までずっとサッカーをしていました。

高校では機械科を専攻し、卒業と同時に就職する予定でした。ところが、成績は1位だったにも関わらず希望の職場に就職できなかったのです。人生で初めて味わった挫折でした。

結局就職は諦め、三重県の家を出て関東の大学に行きました。大学では高校と同じ機械工学を専攻しました。厳しく窮屈だった家を出たせいか開放的になり、すべきことはしていたのですが、一方では随分とやんちゃもしましたね。

死を目の前にしたからこそ身についた自信

そうやって学生ライフを満喫していましたが、20歳の時に転機が訪れました。悪性の癌になったのです。医師には10%の確率で死ぬと宣告され、暗闇のどん底に突き落とされたようでした。闘病生活もつらく厳しいもので、当時の私は悲愴感でいっぱいでした。

その後、無事に完治し大学に復帰しましたが、病気を経験したことで、このまま遊んでばかりいては、自分を大学まで行かせてくれ、療養中ずっと支えてくれた両親に申し訳ないと思うようになりました。そして、両親のためにももっと勉強しようと、大学院に行くことを決意しました。

大学院での研究は、自分で考えて行動し何かを生み出さなければいけないものだったので苦労しましたが、闘病の経験があったからこそ、何かつらいことがあっても死にはしないから大丈夫だと思えました。

仕事をするようになってからも変わらず、目の前にした死よりつらいことはないだろうという気持ちが、私の支えになっています。同時に、あの経験を乗り越えられたんだから何も怖くないし、私には何でもできるという自信もつきました。

もう1つ、病気をして以来、何か人のためになることをしたい、と強く思うようになりました。でも人のために何かをするには自分に力量がないといけません。それが私に向上心を持たせてくれます。そしてその気持ちは、今の仕事にもつながっています。お客様の笑顔が私の力の源であり、お客様の笑顔のために働くことが私の生きがいでもあるのです。

好奇心旺盛なチャレンジャー

大学院修了後、シナプスイノベーションに入社し開発とインフラSEを経験しました。その後、実は一度転職しています。

シナプスイノベーションを辞めたのは、両親の近くに住みたかったからです。実家がある三重県からはとてもじゃないけれど東京オフィスにも大阪オフィスにも通うことができませんでしたので、退職という選択をしました。転職先は名古屋にある外資系のIT会社で、主に米国の製品を扱っていました。米国製品の日本の総代理店という感じです。製品の販売、管理などの業務を行っていました。

シナプスイノベーションに戻ることになったきっかけは、名古屋オフィスを出すことになったので戻ってこないか? という藤本さん(社長)のお誘いでした。

シナプスが取り組んでいるいろんな分野に秘められた可能性にとても惹かれましたし、面白いことに触れていけるとわくわくしました。シナプスのメンバーともう一度仕事がしたいという気持ちも大きかったです。

転職先の会社ではあまりいろんなことには挑戦できず、業務内容も限定的だったので、自身の成長の幅が小さいと感じましたし、将来的なビジョンが見えてきませんでした。それに対し、シナプスでは会社の経営状態や方針を一般社員も知ることができるので、自分の将来のキャリアプランを明確に描くことができました。

そんなこんなで、社員のみんなに快く迎えられ、名古屋オフィスを立ち上げることになりました。

新たなオフィスの立ち上げを一手に担うことになった不安は多少ありました。ですが私は新しい物好きで好奇心が旺盛です。常にトレンドを追いかけながらいろんなことにチャレンジすることが好きなので、名古屋オフィス立ち上げにもそういう性格が向いていたのかもしれません。根っからのチャレンジャーな私は、今新たな挑戦にわくわくしているところです。

人生のモットーは「蛍雪の功」

モットーというよりは好きな言葉なのですが、私の人生を振り返ると、「蛍雪の功」という言葉が当てはまる気がします。

「蛍雪の功」というのは少しずつ苦労して積み上げていくことでしか功はなしえないという意味の故事成語です。逆にいえば、苦労は報われるということでもあります。これまで少しずつ経験を積み上げてきたからこそ今の私があります。だから、苦手なことや、やりたくないなと思ったことにも挑戦します。失敗する時もありますが、挑戦することが成長への一番の道だとこれまでの経験から感じています。これからも挑戦を続け、少しずつ前に進んでいきたいと思います。