まふゆさん的、相手を想う社内コミュニケーションとは

まふゆのシナプス観察日記, 経験談・小話

「ぴかぴかの1年生が入ってくると思うので、

そのお世話をする中堅層に向けてのブログだとうれしいです!」

次のブログ、どんなこと書きましょう?

マーケティング担当の伊織さんに聞いてみたら、こう返ってきてびっくりしてしまった。

わたし、中堅層だったのか。

大学を出て、シナプスイノベーションで働きはじめて、4月ではや8年目。
ブログを書きはじめたのは3年目の4月だったわけで、ぴよぴよだったあのころとくらべたら、なるほどけっこう大人です。

ところが、後輩の指導というはなしになると、しょうじきあまり経験がない。

シナプスでは、がっぷりお客さまとおつきあいする開発部門、営業部門とちがって、それをサポートするわたしたち管理系の部門には、あまり「新人さん」はやってこないからだ。
シナプスでは、入社2年目をふくめたたくさんの社員が新人さんの集合教育を担当するけれど、こちらもとくに経験はない。

とはいえいちおう、後輩とチームで仕事をしたことはある。
ちょっとの間めんどうみてあげてね、というのも、ある。
毎回おそろしく緊張する。

なぜかというと、コミュニケーションがとくいな方ではないからだ。


ここでいう「コミュニケーションがとくい」は、「どんなあいてのことばにも耳をかたむけ、理解し、自分のことばを差し出せる」ということ。
これができるひとが世の中にはたまーにいる。とんでもない才能だと思う。

あいにくそういう器用さはないので、人とのやりとりには本当にエネルギーをつかう。

何年か前、ちょっとの間めんどうみてあげてね、が発生したとき、わたしは最初に、とにかく気になることはなんでも言ってくださいね、と後輩にお願いした。

日報も、思いつくかぎりなんでも書いてくださいね、と。

たとえば、これこれこういう資料を準備してください、とお願いしたとき。
期待していたのとちがうものが返ってきたら、それはわたしと相手との考えのズレに原因がある。

わたしはAがほしかったのに、出てきたものはわたしにはBにみえる。

ということは、相手はわたしがBをほしがっていると思っているか、もしくはBがAに見えているのかも。
どっちなんだろう? そしてどっちだとしても、なぜそうなってしまったんだろう?
どうしたら、わたしと相手の考えを合致させられるだろう?


答えを知るためには、わたしが考えていることと相手が考えていること、両方をいったんならべてみる必要がある。

ということは、わたしが考えていることはいったん横において、それとは関係のない、相手が考えていること自体を知らないといけない。

となると、相手に考えを話してもらって、それをわたしが理解しなければいけない。
ということは、まずは相手に口を開いてもらうために、わたしが話せる、かつ、話す価値のあるだと思ってもらわないとしかたない。

社会人4年目そこそこの、ぴよぴよのぴよだったわたしが、そのためになんとかひねり出したのが、「なんでも言ってください」だった。

「なんでも言ってください」と言いつつ、なんでも言われると怒り出す人というのもいる。

わたしもあんまり個人的に失礼なことを言われたら怒ると思うけれど、目の前の仕事について考えがちがうていどで怒っていたら、相手はわたしと話そうとは思わない。

ので、言われたことはいったん受けとめた、つもり。

相手の、「わたしはこう思います」とか、「こういうつもりでやりました」とか。

そこで話してもらえたことが、仕事を進めるうえで適切でないのであれば、理由も含めてつたえたつもり。

わたしの考えがちがっていたら、あやまったつもり。

わたしと相手の共通の目的は、仕事におけるミッションの達成だ。
このために、いっしょになって考えて、手を動かした、つもり。

もちろんこれは、相手が後輩だからやらなければいけないこと、ではない。
家の中でも、友だちといるときでも、相手が上司でも、恩師でも。
わたしはこうで、相手はこうで、現実はこうで、理想はこう、ぜんぶをべつべつに理解して、目指すべきところにむけてすり寄せていく、あるいは、あえてすり寄せずにならべたまま生きていくことが、コミュニケーションのきほんだと思う。

ただ、相手が後輩とか、年下とかいうときは、わたしのふるまいが、そのまま暴力になりうるリスクが、他の場面よりおおきい。


シナプスイノベーションというチームは、社歴による壁、年齢による壁、そのほかもろもろの壁を認めない。
じっさい、上司先輩は親切で、若手社員はぐいぐいものをいう、といった感じではあると思う。


それでもやっぱり、わたしたちをとりまく世界全体では、年を重ねていること、あるたぐいの経験を積んでいることが、そのまま権力にむすびつきやすい。

少し年をとっているとか、少し長く仕事をしているとかいったていどのことが、無自覚なまま力になって、後ろからきた誰かの口を、不当に、不合理にふさいでしまうことは、めずらしくないのだ。

それは、なすべき仕事をさまたげ、そこにかかわるわたしのことも、相手のことも不幸せにする。

とはいえこれに怯えすぎて、不当に自分を低くおくのも、同じように意思の疎通をさまたげるわけで、てきとうなバランスというものがたいせつだ。

ということで、ちょっと後輩みててあげてね、のときは、かくべつ意識的に、コミュニケーションにあたることにしている。

……んだけれど、これをきっちりやるには、欠かせないものがある。
わたし自身の余裕だ。

相手から信頼を得るにも、相手の話に耳をかたむけるにも、時間がいる。
相手のことばを正しくかみ砕き、理解するには、知的な体力がいる。
おもいやりのあることばを選ぶには、やさしさがいる。

あたらしい春をむかえる時期、しかもわたし自身が、もっともっとレベルアップを求められているいま。
ふと気が付くと、時間も体力もやさしさも、どれもこれも失っていることがある。

仕事をいただけるのはいいことだけれど、仕事に振り回されるのはあんまりよくない。
ていねいに、きっちりと、よりよい結果を出すことができなくなったらたまらない。

あたらしい仲間をおおらかに迎えて、よいチームをつくっていくためにも、まずはやっぱり自分の仕事を、よりよく、よりすこやかに成せるようになりたい、と思う。

・・・

ことしはあたたかい春で、近所のさくらはもう満開をむかえています。
通勤のとき、買い物のかえり、すこし木のおおい道を選んで歩いています。

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この記事を書いた人

まふゆさん

“まふゆさん”の中の人。
大阪オフィスの管理部門でこつこつ働きつつ、
ときどき社内ライター兼校閲ガールを務める。
本とお酒とNHK Eテレ「きょうの料理」が好き。

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