HACCP認証を受けるだけでは不十分?

仕事効率化, 経験談・小話

 

シナプスイノベーションマーケティング室のHです。

先週当社ブログで、食品製造業をテーマにした対談記事を公開しました。
https://www.synapse-i.jp/public-relations/2018121513198

対談ではコンサルタントとして活躍してきた2人ならではの話題が尽きず、1度の記事では全てをお伝えすることができませんでした。
そこで今回は引き続き、当社コンサルタント Yの談話をお送りしたいと思います。

 

・・・

 

シナプスイノベーションのYです。
製造業のお客様と協力し、工場のスマート化を進める仕事をしています。

 

食品製造業に携わる皆さまは、お歳暮にクリスマスと大変忙しい時期を過ごされたことでしょう。
もうそろそろひと段落というところでしょうか。
お正月に向けてまだまだ書き入れ時で、ブログを読む余裕もないという方も多いかと思います。

 

業界によって、年末年始の様子はいろいろです。
お取引先さまとのお付き合いにいっそう気遣いが求められる季節です。
多忙を極められるお客さまのお手を煩わせることのないよう振る舞えるのも、社会人として大切なことではないかと思います。
皆さまの年の瀬に大きな実りがあるよう願っています。

 

 

さて、2020年に向け、HACCP義務化の動きが進んでいます。
既に何らかの機関から認証を受けている企業様が多々いらっしゃる一方、課題を伺うことも少なくありません。

 

私は仕事柄全国あちこちに足を運び、その土地の食に触れています。
ところが変わると食べ物もずいぶん変わるものです。

 

例えば、九州のお醤油は甘いということ(九州の方からすれば、よその醤油は甘くないということですね)は、今では全国的に有名です。
九州にはこうした独特のお醤油やお味噌を作るメーカーさまがたくさんあります。
そのほとんどが中小規模の老舗企業で、多くの場合、歴史のある建物で製品を作っておられます。

 

こうした企業がHACCPを導入しようとすると、まず古い建物や設備の建て替えが必要になり、たいへんなコストがかかるのです。

 

小規模な事業者も、今後HACCPの考えを取り入れていくよう求められています。
また取引先である小売店が、HACCP認証を受けていないメーカーの製品を取り扱わなくなる可能性もあります。
コストがかかるからといってHACCPに対応しないわけにはいかないけれども……ということになるわけです。
皆さんの町のなじみの工場にも、同じような課題を抱えているところがあるのではないでしょうか。

 

 

一方、HACCP認証を受けている企業が多いことが意外に知られていないのが、北海道・九州の水産品加工業さまです。
インスタント食品やコンビニ弁当と比べて製造現場を想像しづらいせいか、このお話をすると驚かれることが多いです。

 

ただ、HACCPは1度認証を受ければそれで終わりというものではありません。
正しい仕組みの維持継続が重要です。
水産品加工業を含めいろいろな企業さまから、そのご相談をいただくことがあります。

 

HACCPでは、製造の過程でたくさんの記録を取り、それを保管する必要があります。
実は、これを紙で行っている工場が少なくないのです。

 

大量の記録を残すので、紙だとかさばって保管場所に困ります。
仕事中の走り書きなので、あとから文字が判読できないこともあります。
水産品加工工場の場合、魚屋さんの軒先を想像していただければいいのですが、水をたくさん使うので、紙が濡れて破れてしまうこともあります。

 

ということで、まずはHACCPの認証を受けた、次は仕組みを電子化するぞというお話になるんです。
ただ、電子化で手間が増えてしまってはどうにもならないので、使いやすい機器の選定、わかりやすくて無駄のないシステムの構築をご一緒に考えるようにしています。

 

 

食の安全のため、食べ物がどこで生まれてどのように加工され、どんな流通で食卓に届いたか、きちんと把握したいという方が増えています。
工場もフードサプライチェーンの一部である以上、その声に応えないといけません。
そのためにも、HACCPの導入やデータの電子管理化など、さまざまな動きが進められていくのだと思います。

 

 

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