ビジョンを達成する組織に必要なこと

経営・マネジメント

【経営 事上磨錬】~シナプス社員ブログ~
中小企業の経営ノウハウ、シナプスで実践中の取り組みについて、代表取締役社長 藤本が解説します。

 

シナプスイノベーション代表取締役の藤本です。

 

当社はここ数年のうちに、システムインテグレーターからソフトウェアメーカーへと業態を変えました。
これは当社が100年先も続く企業となり、お客様へ長期にわたってサービスを提供し続けるための決断でした。

 

業態変革は、長く続く企業であるためのひとつの手段です。
組織の置かれた状況によっては別の手段で代替可能でしょう。
しかしそれとは違い、企業の存続には絶対になくてはならないものがあります。
よい経営ビジョンを持ち、それを達成することです。

 

私たちは何者であるか? 私たちは世の中から何を求められているのか?
目指すべき姿を自覚しなければ、永続企業にはなりえません。

 

未熟な私ではございますが、今回は組織が経営ビジョンを達成するために必要なことについて、考えを述べさせていただきます。

経営ビジョンと中長期計画

業態変革を機に、私たちは経営ビジョンを見直すことにしました。

議論の末、目指すべき姿として、あらゆるもの同士をつなぐことで価値を生み出す企業であることを見出しました。

 

そしてこのビジョンに添って、法人名とロゴを変更しました。
選んだのが現社名「シナプスイノベーション」とそのロゴです。
社名にビジョンを反映したことで、社員ひとりひとりがビジョンを認識するよい機会となりました。

 

ビジョンは、抱いただけでは不十分です。
達成を目指して具体的に動かなければなりません。
そこで私たちはCI活動と並行して、中長期計画を策定しました。

 

中長期計画は、ビジョンをいつ達成するのか、そのためにはいつ何を行うべきなのかを設定するものです。
いつ? を示すマイルストーンと、何を? を示すKPIが盛り込まれています。

 

これを作ったのは、一見遠い先にあるビジョンを、実際に達成できるものにするためです。
目指すゴールがあまりに遠くにあると人はなかなか行動できませんが、目の前のゴールに向かってなら簡単に踏み出すことができます。
これを応用して、ゴールまでの間にいくつものサブゴールを置き、サブゴールをクリアしていくことで最終的なゴールを目指すのです。
これはかつてブログでお話した「系統的脱感作」のメソッドです。

これで私たちのビジョンは中長期計画という具体的な目標に落とし込まれました。
この目標を1つずつ達成していくことが、ビジョンの達成に繋がります。

組織が目標を達成するには

組織が目標を達成するには、それを全社員が知っていること、理解していること、そして達成に向けて行動していることが必要です。
経営者である私は、社員が目標を知り、理解し、目標のために行動するのを促す立場です。

 

まずはもちろん、計画を何度も社員に説明します。

 

次に、理解の度合いを確かめるために彼らの話に耳を傾けます。
このとき、相手が中長期計画のマイルストーンとKPIを意識して話をしているかどうかに注目します。
仕事の進捗を訊いたとき、計画上のマイルストーンを意識した答えが返ってくるでしょうか。
KPIに設定した数字に基づいて回答してくれるでしょうか。
もしこの点が足りなければ、まだまだ理解が不十分だということです。

 

最後のポイントが行動です。
目標を達成するためには、常に未来を予測し、先回りして行動しなければなりません。

 

たとえばシステム開発業では、今年度の売上高は前年度の準備の具合でほぼ決定してしまいます。
なぜならサービスのリードタイムが比較的長く、当年度の引合が当年度中に売上になることはあまり多くないからです。
小規模なプロジェクトの場合はその限りではありませんが、売上を支える大型のシステム導入はほぼ、前年度以前に引合、受注に至っている必要があります。
つまり、年度売上予算達成のためには、前年度の期末までに、それに相当する受注残を積み上げておかなければならないのです。

 

それを踏まえ、私たちは常に3年先までの準備を行っています。
翌年度のために、売上予算分の受注残を積み上げます。
翌々年度のために、受注の種となる商品開発とリード獲得を行います。
そして3年先のためには、事業を支える人材を教育と採用で獲得しているのです。

 

また将来に備えるという点では、そもそも与えられている状況自体を改善することも怠れません。
リードタイムが長いために当年度の売上目標を達成できないなら、リードタイム自体を短縮できないか考えるのです。
あるいは前年度末の受注残が十分でないのであれば、1つの受注から得られる利益をもっと上げられないかと考え、行動するべきです。

 

こうした具体的な行動が、中長期の目標、ひいては経営ビジョンの達成のための大切な1歩になります。

 

 

現在当社は、新しいビジョンの達成に向けた投資を行っている真っ最中で、なかなか大変な状況です。
ですが企業が日々進化を遂げている姿を見るのは楽しく、共に走ってくれている社員たちが頼もしく見えています。

 

自動車を運転するとき、近いところばかり見ていると、疲れやすく進路も定まりません。
しかし目線を遠くにおくと、周囲の景色を楽しみつつ、先を予測した安全運転ができます。
経営もこれと同じではないかと日々感じています。

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藤本 繁夫
この記事を書いた人

藤本 繁夫

株式会社シナプスイノベーションの社長をしています。
時空を超え、国境を超え、業界の常識を超え、びっくりポン!なアイデアを発信します。

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