J WALDができるまで

製造業

シナプスイノベーションマーケティング室です。

 

私たちは2017年、未来のモノづくりのためのシステム「J WALD」を発表しました。

 

J WALDを発表するまでに、私たちは30年以上にわたってIT企業として活動し、たくさんのお客様と出会ってきました。
この経験がなければ、J WALDが生まれることはなかったでしょう。

 

私たちはなぜJ WALDを作ったのか。
それを知っていただくために、私たちとJ WALDの歩んできた道のりをお話したいと思います。

 

・・・

 

私たちは元々、システム開発の下請企業として出発しました。
日本のIT企業の中では特に多い業態です。

 

下請開発企業の売上は、働く技術者の人数と1人当たりの単価、そして労働時間の掛け算で決まります。
どんなものを作ったかではなくどれだけ働いたかが価格の根拠になる、いわゆる「人月商売」です。

 

こうした形で仕事をしていると、技術者はしばしば、仕事の結果ではなくかけた時間の長さで評価されるようになります。
よいものを作ることよりとにかく長く働くことが重要となると、人は次第に、自分の仕事を通じてお客様を幸せにすることを忘れてしまいがちです。
少なくとも当時の私たちは、そうなる危険と隣りあわせにありました。
でも本来、私たちが提供すべきは労働そのものではなく、労働を通じて生まれお客様を幸せにする何か、つまり「価値」のはずです。

 

時間ではなく価値を、お客様に提供したい。
そのために、私たちは自分たちの仕事のあり方を少しずつ見直し、やがて元請として働くシステムインテグレーターになりました。

 

 

システムインテグレーターになった私たちの仕事は、システムを導入することでお客様の仕事をよりよく変えることです。
労働時間はもちろん、導入するシステムそのものでもなく、システム導入の結果お客様の毎日がよりよくなることに価値があるのです。

 

お客様の毎日を変えるというゴールに向かっていくと、お客様とお話する機会が自然と増えます。
すると、お客様が感じている不安と不満が、直接耳に入ってくるようになりました。
自分たちにぴったりのシステムがない、コストが高くて導入できない、せっかく導入できても満足に活用できない。
「システムを導入することでお客様の毎日をよりよく変える」ことがいかに難しいか、実感させられる声でした。
そんな言葉に100%応えられていないと、もどかしい思いをしました。

 

さまざまなお客様とお付き合いする中で、特に大きな課題を感じたのが製造業のお客様です。

 

いま、モノづくりの世界は激変を迎えています。
大勢の技術者で成り立つ工場から、自ら考え自ら動く工場へ。
熟練の技術者の経験が引っぱるモノづくりから、明確なデータに基づいたモノづくりへ。
この大きなうねりを、特に少子高齢化が進む日本では、無視することはできません。
労働力人口が減少するので、少ない人手で多くの成果を上げなければなりません。
国内市場が縮小するので、世界で戦える競争力が求められます。
これは、まさにITを駆使した未来のモノづくりで解決すべき課題です。

 

私たちはお客様のモノづくりを変えたいと考え、それにふさわしい製品を探しました。
しかし、私たちの考えにぴったりするものは見つかりませんでした。

 

ほしいものがないとき、どうしたらいいのか。
自分で作ってしまえばいいのです。
私たちはシステムインテグレーターからソフトウェアメーカーに姿を変え、自分たちの手で製品を作ることに決めました。
J WALDの芽生えです。

 

 

私たちは製造業の現場を根底から支えるため、生産管理のシステムを作ることにしました。
生産管理はモノづくりの始まりから終わりまでを一手に担う、製造業のコア業務だからです。
そして主だったお客様として、プロセス系製造業を営む中堅中小企業様に注目しました。
中堅中小規模のプロセス系製造業様の中には、生産管理システムに手が届いていないお客様がたくさんいらっしゃるからです。

 

現在流通している生産管理システムは、多くが組立系製造業を想定したものです。
プロセス系製造業のお客様がこれを導入しようとすると、大変な費用と労力がかかります。
中堅中小規模の企業様にとっては、このコストがとても高いハードルになるのです。
私たちはハードルを前に進みあぐねているお客様の背中を押したいと考え、組立系にもプロセス系にもフィットする生産管理システムを目指して企画を進めました。
そのため、他の製品ではカスタマイズの対象になる機能がJ WALDには多数標準搭載されています。

 

しかし、J WALDの特長はそれだけではありません。
1つの製品だけで完結するのではなく、他のものとつながって動くことが、最大の強みです。

 

はじめに、ERPとつながる機能を作りました。
生産管理システムが製造現場の根幹を支える一方、ERPは企業経営の根幹を支えます。
この2つがつながるということは、製造現場と経営層がひとつになるということです。
するとお客様の目に、これまでは見えていなかったものが見えるようになり、モノづくりが大きく様変わりするはずです。

さらにBIツールなど、その他のさまざまなITツールと同じようにつなげました。

 

そして次に挑戦したのが、工場内の機器とつないでIoT化を、AIエンジンとつないで業務自動化を実現することです。

 

そもそも私たちは、製造業のお客様が直面する課題を解決する、未来のモノづくりを目指してJ WALDを作りはじめました。
システムが工場内の機器から情報を集め、その情報をAIエンジンが処理して合理的な判断を下し、その判断に従って機器が自ら動く。
J WALDをそんな未来の工場にふさわしい製品にするためには、IoTとAIの2つの技術を取り入れなければならないと、私たちは考えました。

 

そのためには、J WALDの機能を整えるだけでは不十分です。
システム同士をつなぐのとは少し違った考え方が求められますし、つなぐ先の機器やAIエンジンは、私たちのこれまでの経験にあまりないものだからです。

そこで J WALD側の準備に加えて、システムと機器を簡単につなぐIoTインターフェース「HiT Hub」の開発も行いました。
つなぐ先のものについても、国内外の機器メーカー様とアライアンスを結んだり、AIエンジンの研究開発を進めたりしました。

 

ERP、その他様々なITツール、産業機器、AIとひとつにつながり、お客様のモノづくりを革新するシステムJ WALDは、こうして生まれたのです。

 

 

私たちはJ WALDで、まずは日本中、いずれは世界中のお客様のモノづくりを変えたいと考えています。
そのためには、まだまだ歩みを止めるわけにはいきません。
最近では生産管理に加え、原価管理と販売購買管理の機能をJ WALDに搭載しました。
AI、IoT分野への対応も、研究テーマが多数あります。

 

今では、私たちの取り組みに賛同してくださるパートナー様、私たちを信じてくださるお客様が大勢いらっしゃいます。
そんな方たちと共に、私たちとJ WALDは歩み続けます。

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