ドイツの駅には○○がない

経験談・小話

【経営 事上磨錬】~シナプス社員ブログ~
中小企業の経営ノウハウ、シナプスで実践中の取り組みについて、代表取締役社長 藤本が解説します。

 

みなさん、こんにちは。シナプスイノベーション代表取締役の藤本です。

 

私は、年に数回海外出張に行きます。
この6月には初めてドイツを訪問しました。

 

 

最初に訪れたのはSAP本社です。
ドイツにはダイムラー社やフォルクスワーゲン社など有名な企業が多数存在しますが、その中で時価総額国内No.1なのがSAPという会社です。
私たちの業界ではERP世界No.1企業としても著名なのですが、一般の方にはあまり馴染みがないかもしれません。

 

フランクフルトから車でアウトバーンを走ること1時間あまり、SAP本社が現れました。
21棟のビルに従業員13,000人が働く巨大オフィスです。
アメリカのGoogle本社を訪問した際にも感じましたが、ソフトウェア開発専業の法人でこれだけ多くの従業員を抱えているところは日本には存在しません。
日本のIT人財はソフトウェアメーカーではなく、インテグレーション業に集中しています。

実際、世界的なIT企業と聞いて日本の法人を思い浮かべる方はほとんどいないのではないでしょうか。
圧倒的に存在感があるのが前述のGoogleや、Microsoft、Facebookといったアメリカ企業です。
ITの本場といえばアメリカというイメージは、既に一般に浸透しています。

 

しかしSAP社はヨーロッパで生まれ、今や世界を牽引するIT企業の1つとなりました。

 

私はソフトウェアメーカーの業界であれば、今後れを取っている企業でも充分世界No.1に登りつめられると考えています。
なぜなら他の業種のメーカーと比べて、比較的少ない投資からでも大きな結果を生み出しえるからです。
1度製品を完成させればあとは複製品の販売ですので、量産コストは1からモノづくりをするよりかなり低くなります。
さらにインターネット網を活用すれば、ほとんどコストをかけることなく、世界中に製品を流通させることもできるのです。

 

製造業向けソフトウェアメーカーNo.1を目指す身として、今回の訪問では多くのことを学びました。

 

SAP本社では、従業員は食事、飲み物をオールフリーで楽しめます。
さらに、住居は基本的に本社の半径5km以内にあるので、通勤がスムーズだそうです。
ランチのために行列を作り、満員電車で通勤して疲れ果てる日本のエンジニアと、職場環境の違いは歴然でしょう。
レベルの高い仕事をしてもらうためには、環境の整備も重要な課題です。

 

私は、今後ソフトウェアメーカーとして発展するためには、最新の技術を柔軟に取り込むこと、ひとつのプラットフォームにこだわらず、よいものを組み合わせて品質の高い製品を作ることの2つが絶対に必要だと考えています。
この点でも、先人の知見を得ることができました。

 

製造業のすべてをサポートするソフトウェアメーカーとして、ユーザー様に付加価値の高い最新の技術をタイムリーに届けるためには、私たち自身の力をますます高めていかなければならないことを意識できた訪問でした。

 

 

その後オランダでの商談を経て、再びドイツに戻り、ミュンヘンで開催されたAUTOMATICAというロボット国際展示会を訪問しました。

 

ここでは、日本のロボットメーカーが今も世界の第一線で活躍していることを知り、健闘を称える気持ちと尊敬の念とでいっぱいになりました。
数多くの日本のエンジニアの方や営業の方から力をいただき、ありがたかったです。

 

ただ一方で、会場に展示されている世界地図には日本の名前がないことにも気づきました。
市場としては、日本の魅力は低下しているのかもしれません。

 

私たちが模索している業務系ソフトウェアとロボットとの連携については思ったほど展示されていなかったのですが、この市場が今後どう変動していくのかも楽しみです。

 

各所で新しいアイデアと出会うことができ、非常に興味深い出張となりました。
最後に、滞在中印象に残ったことをいくつか記載します。

 

①駅に改札がないこと。
一見無賃乗車の温床になりそうですが、きちんと不正チェックの機能があります。
車内で抜き打ちの乗車券確認があり、適切なチケットを持っていない乗客には罰則が科されるのです。
改札機設置にかかる費用と不正利用によるロスとをきちんと見極めて、後者が前者を上回らないラインで制御しているとのことです。
ハードに過剰な投資をせず視点を変えて対処するという考え方に共鳴しました。

 

②アウトバーンは、インターチェンジ周辺にだけ速度制限があること。
高速道路本来の利便性を高めるため、事故の発生率が高いインターチェンジでのみ速度制限をしているそうです。
この高速道路があったからこそ、ドイツの自動車は発達したのではないかという印象を受けました。

 

③メインの観光地以外に日本人がほとんど見当たらなかったこと。

 

④日本の交通機関は世界トップレベルの素晴らしい運用をされているということ。
これは海外出張のたびに再認識しています。

 

異国では、ただ生活をするだけでも多くを学ぶことができます。
世界を知り、ビジネスの糧としていきたいと思います。

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