働き方改革には「森永ラムネ」がいいらしい

Marketings & Systems, 働き方改革, 仕事効率化, 経験談・小話

シナプスイノベーションの長井です。

私の家庭には、もうすぐ1才半になる息子がいます。夜、彼をお風呂に入れて寝かしつけるのは、私の役目です。

毎日約10kgの重り(=息子)を抱きかかえ、部屋の中を10分くらいうろうろして寝かしつけます。結構な重労働です。

深夜に息子の泣き声で目が覚めることもしばしばあります。

意識して休息を取らないと、睡眠不足で、疲れがたまってきます。
仕事中はほとんどパソコンを使っているので、目の奥が痛くなることも増えてきました。

そんなある日、会社のすぐ近くの整骨院にこんなPOP(店頭広告)が。

体の調子を整えて、最高の仕事をしませんか? 今なら○○分の整体が○○円のキャンペーン中!
(正確な文言は忘れましたが、たしかこんな感じです)

オフィス街のビジネスパーソン(とりわけ育児で若干疲れていた私)の心にグサッと刺さるキャッチコピーです。

私もふらっと入りかけましたが、お昼の休憩時間内には施術が終わりそうにないし、仕事終わりはさっさと家に帰って息子をお風呂に入れたいので、「いつか行きたいな」と思っているうちにそのキャンペーンは終わってしまいました。

・・・

仕事のパフォーマンスを上げるのには、”森永ラムネ”がいいらしい

そんなこんなで、体の調子を保つことを意識している私ですが、最近、「仕事のパフォーマンスを上げるのに“森永ラムネ“がいい」という情報を知りました。

この記事です。

ビジネスシーンに活路!定番商品「森永ラムネ」の売上が前年比120%を記録
https://mag.sendenkaigi.com/senden/201803/brand-revived/012678.php
(宣伝会議デジタルマガジン ※全文を読むには購読登録(有料)が必要です)

「ビジネスシーン」と「森永ラムネ」が頭の中でまったくつながりません。

なんだと思って記事を読んでみますと、「疲労回復」や「脳の活性化」のためにはブドウ糖が良い、そして森永ラムネは成分の90%がブドウ糖である! ということがSNSで拡散し、一躍話題になっているそうです。

脳のためにはブドウ糖を摂取するのがいい(食べ過ぎ注意)

ブドウ糖は脳が活動するために消費される唯一のエネルギー源です。

砂糖や、主食に含まれるでんぷんも体内で分解されてブドウ糖になりますが、純粋なブドウ糖を摂取したときと比べて吸収に時間がかかり、あまり効率がよくありません。

脳のためには純度の高いブドウ糖を摂取するのが良いらしいです(もちろん食べ過ぎはよくありませんが)。

ジュースによく入っている「果糖ブドウ糖液糖」も純粋なブドウ糖とは別物です。

果糖ブドウ糖液糖は、「果糖」と「ブドウ糖」が液体の中で混ぜ合わされたもので、果糖のほうがブドウ糖より割合が多いものになります(果糖はカロリーとなり体を動かすエネルギー源にはなりますが、脳のエネルギー源ではありません)。

ちなみに果糖とブドウ糖の「化合物」が、みなさんおなじみの「砂糖」です。知っていました?

森永ラムネのマーケティングが昔と変わった

話をもとに戻しますが、SNS上のこの「森永ラムネ」ムーブメントは、森永製菓さんが自ら仕掛けたプロモーションではないそうです。あくまで自然発生したもの。

そして、森永製菓さんがそのようすを見て、ビジネスパーソンや頭をよく使う受験生など、「疲労回復」「脳の活性化」を求めている人たち向けのマーケティングを始めたそうです。

たとえばパッケージには、昔はなかった「ぶどう糖90%」という文字を入れたり、大人でも目につきやすいように、スーパーやコンビニ、駅などへの販路を広げたりしたそうです。

さらに、眼鏡チェーンのJINSさんともコラボしています。JINSさんが昨年12月に「世界一集中できる環境」としてオープンしたコワーキングスペース「Think Lab」にも森永ラムネを常設しているそうで、「集中力アップ=働き方改革=森永ラムネ!」というブランドイメージを着々と浸透させています。

子供のころ食べていたあの「ラムネ」が、こんなことになっているなんて、驚きですね。

・・・

いつか行きたいと思っていた例の整骨院、最近通りかかったときに、今度は「眼精疲労にアイリラックス 初回○○円!」という魅力的なPOPが目に入り、ついに昼休みにふらっと入ってしまいました。

適切なマーケティングに、人はあらがうことができないのです。

森永ラムネもAmazonで大人買いしてしまいました。

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長井
この記事を書いた人

長井 建(ナガイ タケル)

株式会社シナプスイノベーションのマーケティング担当。毎朝、嫁に寝ぐせを直してもらっている。
座右の銘は「仕事は遊び、遊びは仕事」。奈良の前方後円墳のふもとで育った。

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