人生の目的を見据えていれば、仕事の悩みから解放される

【Marketings & Systems】~シナプス社員ブログ~
ITを取り巻く市場の動きやマネジメントについてお話しします。

シナプスイノベーションの長井です。

 

この文章をご覧になっているということは、あなたは今の仕事に多少なりとも悩みを抱えていらっしゃるのでしょう。今回は、仕事の悩みから解放されて楽に生きてきた、私自身の実体験を少しばかりお話するので、それがあなたの人生を豊かにするヒントになればいいなぁと思います。

 

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ところで、あなたは植松 努(うえまつ つとむ)さんという方をご存じでしょうか。北海道にある植松電機という会社の社長さんです。

植松電機は主に工業用マグネットを製造するかたわら、なんと「宇宙ロケット」を作っています。世界でも珍しい、無重力を発生させる装置も自社で開発したそうです。誰もが子供のころに1度はあこがれた「宇宙」に携わっているのです。しかし植松さんにとって、宇宙開発は「夢」ではありません。宇宙開発は植松さんの人生の「手段」に過ぎないのです。なぜなら……。

続きはぜひ植松さんの講演動画を見ていただけたらと思います。私はこの講演が、自分の生き方を見直す大きなきっかけになりました。

 

■植松 努「思うは招く」

 

植松さんのように「人生の目的」を見据えてさえいれば、仕事の悩みが長く続くことはありません。なぜなら、仕事は「人生の目的」を達成するための1つの手段に過ぎないからです。

では「人生の目的」とは? ここで私の生き方の話をしたいと思います。

 

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まずは時計の針を、私の幼少のころまで戻します。

 

私は奈良県で生まれ、両親、兄、妹の5人家族で育ちました。

両親からすると、兄は第一子、妹は待望の女の子です。その間に挟まれた私はどちらかというとほったらかされて、きびしいしつけもなく、自由奔放な子供時代を過ごしました。

 

自由奔放に育つうちに、子供ながらに「もっと注目を浴びたい」という欲求が芽生えてきます。小学校の授業では先生の問いに果敢に手を挙げたり、歌の発表会で誰よりも大きい声で歌ったりする子供でした。

努力することが嫌いな飽き症の子供でしたが、「周囲は苦手なのに自分はできること」を見つけるとこれみよがしにアピールしました。

たとえば私の子供時代は、パソコンやインターネットがまだ今ほど家庭には普及していませんでした。しかし我が家にはパソコン・ネット好きの父と兄がいて機材が揃っていたので、自然と私もそれらに触れるようになりました。タイピングを練習することやインターネットの仕組みを勉強することは全く苦ではありませんでした。

周囲にはパソコンが得意な友人がいなかったこともまた、私を夢中にさせました。学校の情報処理の授業ではいわゆるクラスの「PCオタク」並みの成績を収め、私は得意になっていました。

 

文系か理系かでいうと、私は完全に文系です。国語が1番得意な教科で、大学入試のセンター試験で国語だけは満点でした。そのおかげで希望した大阪の大学(経済学部)になんとか入ることができました。

勉強も、部活も、バイトも、そこそこにがんばって、そこそこに楽しい生活を送りました。なるべく努力することを避け、なるべく楽な道を選んでいた学生時代でした。中途半端で、なんとなく心が満たされない日々でした。

 

シナプスイノベーションに入社したのは、当時、IT業界といえば理系中心で寡黙な人が多いと思っていて、チャラけた文系の私は自然と一目置かれるはずという魂胆があったからです。それに、1番早く内定をもらった会社だったので、そこに決めてしまうことで早々に就職活動を切り上げて遊びたかったのです。

思い返せば、なんと意識の低い、生意気な学生でしょうか。当然、入社してからすぐさま、そのような態度は叩き直されました。自分に与えられた仕事に対し努力をして応え、自分の能力を磨くようになりました。周りから感謝されることも増えてきて、だんだんと人生が充実していく感覚がありました。

 

仕事を通じて成長しはじめていた頃、プライベートでも、私を変える転機がありました。転機というより、いくつもの出来事が重なって次第に悟っていったというほうが近いかもしれません。

シナプスイノベーションに入社して3年目のことでした。突然母から電話がありました。父が心臓発作で亡くなったという知らせでした。何事にも動じない性格の私ですが、父の死には動揺を隠せませんでした。

実は入社する数ヶ月前に、私は妹も病で亡くしていました。たった数年の間に立て続けに2人の家族を失ったのです。なぜ、平凡だった私の家庭にこんな不幸が降りかかるのか理解できませんでした。当然、納得する理由など見つかるはずもなく、「人生において生と死は隣り合わせだ」ということを悟るしかありませんでした。

 

そして、私は日々自問自答するようになりました。

「私は、生きたくても生きられなかった人に対して失礼な生き方をしていないだろうか? 明日、自分が死んでも納得する生き方をしているだろうか? していないなら、何を変えるべきなのか?」

 

その後私は結婚し、子供も生まれました。夫であり父になったことで、より仕事に励み、家庭を守ろうという強い責任感が生まれました。

そして、「人生は、自分や周りの皆を幸せにするためにある」と考えるようになりました。

 

私は仕事に取り組むとき、どんな仕事でも、ただ言われたことをするのではなく、「仕事の目的」を正しく理解し、あの手この手を考え、必ず期待された以上の成果を出すことにこだわっています。なぜなら、人生の目的である「幸せ」にこだわっているからです。自分の裁量で工夫をするほうが自分にとって楽しく幸せですし、当然「期待どおり」より「期待以上」のほうが人を幸せにします。「仕事の目的」の達成が、「人生の目的」を達成する手段になるわけです。

 

シナプスイノベーションは、「仕事の目的」を非常に重要視しています。究極の目的は「三方よし」です。つまり、「お客様の満足」、「社会への貢献」、「従業員の幸福」、それらを同時に満たすことです。シナプスイノベーションは、自分が社会の一員であることを私に自覚させ、そして人生の目的を達成するための様々な課題を与えてくれます。

 

私は「仕事」や「会社」というものは、「人生の目的」を達成するための舞台の1つだと考えています。「家庭」も舞台の1つです。人によって様々な舞台があると思います。自分の舞台は、自分で選び、自分の力で良くしていくものです。そこには色々な課題があり、憂鬱な気分になることもあります。そんなとき私達は、自分の力で憂鬱な舞台を楽しいものにすることも、新しい別の舞台に立つこともできます。舞台に立つことは人生の目的ではなく手段だからです。

 

「人生の目的」を見据えて、それを達成するための選択肢が無数にあることを意識していれば、憂鬱な日が続くことはありません。

 

生と死が表裏一体であるように、仕事とプライベートも切り離せないものです。これはメリハリをつけないということではありません。時期によっては、残業をしてでも仕事に打ち込むこともあります。有休を取ってゆっくり休息する時期もあります。しかし基本的には、仕事は趣味に熱中するように楽しんでやり、早めに切り上げ、家族との時間を楽しむこと、そしてプライベートの時間はボーっとすごさず、仕事の役に立つヒントが転がっていないか常にアンテナを張っておくことを私は意識しています。

それが私の「人生の目的」、つまり「自分や周りの皆を幸せにすること」を達成するための最良の方法だと思っているからです。

 

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2018年1月31日の22時ごろ、夜空には“スーパーブルーブラッドムーン”が浮かんでいました。その珍しい赤褐色の大きな満月を、私は私の1才になる息子を抱きかかえながら、隣にいる私の妻と見上げていました。

私の妻は、たびたび宇宙に思いを馳せる宙(そら)ガール。ビクセンの双眼鏡をのぞきながら興奮気味に私に何かしゃべっていました。

私は彼女に適当に相づちを打ちながら、まるで宇宙ロケットが目的の星にゆっくりと向かっていくように、私たち家族が「人生の目的」へと少しずつ接近している感覚を覚えていました。

 

AUTHORこの記事を書いた人

長井 建(ナガイ タケル)

長井 建(ナガイ タケル)

株式会社シナプスイノベーションのマーケティング担当。毎朝、嫁に寝ぐせを直してもらっている。
座右の銘は「仕事は遊び、遊びは仕事」。奈良の前方後円墳のふもとで育った。