プレーヤーとして非常に優秀な人が
マネージャーに抜擢されたとき陥りがちな思考の癖があります。

それは、「完全無欠のマネージャーになろう」という思考です。
しかもその人は部下の人たちにも「完璧な部下」であることを求めます。

 

「完全無欠の完璧な上司」

 

そんなものはもはや人間ではないのですが、本人にその自覚はありません。
完璧で居続けることは、肩に重くのしかかり、いつしか自分の首を絞めることになります。

 

以前私が在籍していた会社の代表は、こう言いました。

「自分はスキル的にできないことが多い。だから“できる”メンバーを集めた。
自分の仕事はそのメンバーを守ることだ。」

マネジメントの本質は、ひょっとしたらこの一言に尽きるのではないか?
私は最近そのように考えています。

 

スーパーマンや、カリスマが率いる組織は、それはそれで求心力があり、素晴らしいと思います。
だけど、スーパーマンにみんながなれる訳ではありません。
そして、実はスーパーマンがワンマンで率いる組織の力量の上限は、そのスーパーマンの能力の限界に等しい。

自分で何もかもできる人こそ、その原則を理解して、一歩引いて周りを育て、組織の力量の底上げをする意識が大切です。

 

弱さを見せて、あえて周りに頼る。
実は能力がある人ほど、これはなかなかハードな決断で、勇気がいります。
でもその勇気を持つことが、マネージャー1年生には一番必要なことかもしれません。

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川田
この記事を書いた人

川田 有香(かわた ゆか)

20代に姉歯事件やリーマンショックに鍛えられた
”ロスジェネ世代”の後厄女子。
趣味は舞台鑑賞。

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