おつまみメーカー伍魚福、アイデア珍味の作り方

~プレゼン大会と提案カードで社員の声をアイデア商品に~

おつまみメーカー伍魚福、アイデア珍味の作り方
~プレゼン大会と提案カードで社員の声をアイデア商品に~

神戸の老舗おつまみメーカー、伍魚福。
スーパーやネット通販など、さまざまなフィールドで商品を販売しています。

百貨店に構える直営店をのぞくと、真っ黒な見た目がインパクト絶大な「備長炭カシューナッツ」や、ぎんなんをサクッと揚げた「揚げ塩ぎんなん」、さらにはティータイムにも嬉しい「神戸ナッツキャラメリゼ」など、さまざまな珍味が並びます。
伍魚福が作るおつまみのコンセプトは、「びっくりするようなエンターテイニングフード」。ちょっと贅沢なアイデア珍味は、今や400種類にも及びます。

伍魚福の商品は、自由な発想から生まれた珍味ばかり。アイデア珍味を生み出し続ける背景には、とあるユニークな取り組みが存在しました。

備長炭カシューナッツ

備長炭パウダーでナッツをコーティングしたアイデア珍味 「備長炭カシューナッツ」

今回は、同社の取り組みについて、情報システムチームリーダー・係長の佐々木様にお話を伺いました。

 

チーム力を活かした商品開発「チームで熱い思いをプレゼン大会」

伍魚福が大切にする“チーム経営”の考えのもと始まったのが、「チームで熱い思いをプレゼン大会」です。

「チームで熱い思いをプレゼン大会」とは、従業員全員参加の商品開発イベント。
参加するメンバーは、パートの方から経理担当まで含む全従業員。その中にはもちろん、ふだんはシステムを扱っている佐々木様も含まれます。

プレゼン大会に向けて、ランダムにチームを結成。メンバーは仕事の都合をつけて集まり、“作戦会議”を開きます。パワーポイントを駆使するチーム、紙芝居やコント、寸劇をするチームなど、プレゼン方法は実にさまざま。

そうして準備されたプレゼン大会では、商品の魅力はもちろんのこと、プレゼン自体の質も評価します。
どんなお客様が、いつ、どんな気持ちで食べることを想定した商品なのか。お客様の気持ちに寄り添って考えるというおもてなしの心も、伍魚福が大切にしているスピリットなのです。

高い評価を受けたプレゼンには、「商品化すべきで賞」「プレゼンが素晴らしかったで賞」「企画書が素晴らしかったで賞」などのユニークな賞が贈られます。

ここで「商品化すべきで賞」を受賞した企画は、実際に販売できるかどうか企画部で精査されます。もちろん、すべてが商品として販売されるわけではありません。様々な理由でやむなく断念するケースの方が多く、商品化される確率は1%未満と非常に狭き門。それをくぐり抜けたアイデアだけが、お客様の元に届きます。
部署も立場も越えて、会社全体でヒット商品を考える取り組みが、社員のモチベーションとアイデア商品の誕生につながっているのです。

佐々木様

情報システムチームリーダー・係長の佐々木様

 

社員の意識を高める「ヒット商品提案カード」と「提報」

実は、ヒット商品の提案は、プレゼン大会以外にも日常的に行われています。
その仕組みが、「ヒット商品提案カード」。

「ヒット商品提案カード」とは、チームで行うプレゼン大会とは違い、1人ひとりがアイデアを提案するというもの。従業員は月に2つ、思いついたアイデアをWebシステムで提出します。

提案の中身は、「パッケージのデザインをおしゃれにした方が良い」「シールを貼る位置は上部の方が見やすい」などの改良案から、「流行りのお酒に合うおつまみ」等の新商品案までさまざま。月2つといわず、5つ以上のアイデアを出すパートの方もいるといいます。
それらの提案は、1つ1つ社長が目を通して採点します。特に優れた提案をした人には、社長から賞金がわたされます。

いただいた賞金の使い道は、必ず「食事」に使うこと、というのが伍魚福のルール。
賞金を使って食べた食事が、さらなるアイデアの源となっているのです。

クリームチーズ生ハム包み

ヒット商品提案カードから生まれた「クリームチーズ生ハム包み」は、今やチルド珍味で2位の主力製品。

 

また、伍魚福では、商品だけでなく、会社自体の改善案を募集する「提報」というシステムも採用しています。
こちらは、週に3日、働いていて気付いた会社の改善点をWebシステムで提出するという仕組み。

「そろそろ新しいシステムを入れた方が良い」「トイレのスリッパが並んでいない」などの意見が出るそうです。

こちらも、1つ1つ社長が目を通してフィードバックし、「要対応」だと判断されるとすぐに改善を行います。この仕組みによって、従業員の「わざわざ言うほどでもないけれど、もっと良くできる」という思いを表現する場が生まれます。
コミュニケーションの手段を仕組み化することで、日々の改善に活かしているのです。

こうした活動が評価され、伍魚福は、全国の中小企業の中から優れた成果を出した企業に贈られる「グッドカンパニー大賞・優秀企業賞」など様々な賞を受賞しています。

「常に意見を求められている環境なので、スーパーに行くときもテレビを見ているときも、自然にアンテナを張っていますね」
と、佐々木様はおっしゃいます。

「ふだんシステムの仕事をされていると、商品企画って難しくありませんか?」
と佐々木様に伺ったところ、
「料理は得意なので、試食品を作るのはいつも僕の担当なんですよ」
と、少し照れくさそうに話してくださいました。

佐々木様チーム

佐々木様のチームが作ったローストポークが、なんと「商品化すべきで賞」を受賞したそうです!

会社概要

会社名株式会社伍魚福
創業昭和30年4月1日
所在地兵庫県神戸市長田区野田町8丁目5番14号
事業内容味を創造する高級珍味の製造卸
URLhttp://www.gogyofuku.co.jp/

シナプスイノベーションとの関係

弊社と伍魚福様のお付き合いはおよそ20年前、オフィスコンピュータの導入をご支援したことから始まりました。
ここ数年は、ハンディによる検品システムの開発、「SVF」による帳票開発、BIツール「Dr.Sum」の導入支援・保守サポート等を行っています。